1度目の失敗から合格までの軌跡
これまで、1次試験の学習法についてお伝えしてきました。
1次試験はどちらかというと、選択式で解答が決まっているため、STUDYINGやTACのスピード問題集が解説する解き方や知識を習得することで、学習時間の程度の差こそあれ、皆さん合格することが可能です。
私が1次試験を合格した2020年度は1次試験の合格率がなんと42.5%と過去最高を記録し、2次の受験者が非常に多い年度となりました。そのことが自分へのプレッシャーとなり、2020年度の2次試験は不合格。。。
翌年2021年度の2次試験でリベンジを果たし、無事合格することができたわけですが、まずは、その経緯と学習方法について順を追ってご紹介します。
1年目の反省点と2年目の改善点、皆さんの参考になれば幸いです。
1次合格後、2次試験の学習開始へ
2020年の1次試験が7月24,25日にあり、受験当日に1次合格を確信した私は、10日間くらいの休み期間のあと、2次の勉強を開始しました。
1次に引き続き、STUDYINGの講義を聞いていきましたが、STUDYINGの解法を行う必要性が(当時は)わかっておらず、早々に切り上げ、過去問へ。1次では知識がなければとけませんが、2次は記述式で、解答の要素は与件文に含まれているため、1次と異なり、解答が書けてしまうんですよね。
そこが最初の錯覚でした。
実務で文章をよく書く方だったので、与件を読んで問題を解くと回答がある程度書けてしまう。STUDYINGの回答やふぞろいの合格答案を見比べても、そこそこ同じような内容が書けている。これは行けるんじゃないかと、8月位に思い始めていました。(それが足元を救われる羽目になるのですが…)
ところが、2次試験が近づくにつれ、回答にはまる(見ているポイントが近い)場合とはまらない(見ているポイントが見当違いである)場合が存在することに気づきました。
はまると合格に近い答案となりますが、外すと全く見当違いの答案に…
得点が不安定な状態が続き、結局2次試験当日まで、それを修正することはかないませんでした。
不安を抱えながら迎えた1度目の2次試験
そのような不安定な中10月25日の2次試験を迎えました。
事例1は、無難な解答で乗り切り(と思っていた)、事例2でまさかのアンゾフの成長マトリクスが出題される。アンゾフ?聞いたことがあるが、具体的なマトリクスのイメージが思い出せず、ライン拡張戦略という見当違いの解答をしてしまうことに。
事例3についても、与件の当て方が最後までよくわからずに、自分の主観をもとにした解答をしてしまい、最後の事例4へ。
ただ、この時点では、まぁ、なんとか合格ラインぎりぎり位で、事例4を取り切れば、合格の芽もあるんじゃないか、と思っていました。そして事例4のNPVで撃沈。。。
記述問題もあやふやな記憶の中記載をし、自分の中で「ちーん」と鐘が鳴って、2020年度の2次試験は終了しました。
結果はやはり…
試験後には不合格を確信していましたが、もしかしたら、という淡い期待の下、12月11日の合格発表当日。
やっぱり受験番号はありませんでした…
既に不合格と思っていたので、そこまで悔しい気持ちはありませんでしたが、受験番号がない現実に直面した際はさすがにショックでした。
後からですが、得点開示請求をしたところ、事例1:57、事例2:48、事例3:54、事例4:71と、まさかの一番手ごたえがなかった事例4のみ合格点という結果に。アンゾフを答えられなかった事例2が一番低い結果となりました。
試験後は翌年受けるかどうかを決めず、もちろん2次の再試験に向けた勉強もせずに過ごしていましたが、2021年の新年を迎えて一念発起した私は、2度目の試験に挑戦することに決めたのです。
2次試験に落ちた要因とLECとの出会い
私は、なぜ自分が不合格になったのかをもう一度よく考えました。
一番の要因は独学で勉強し、正しい解答プロセスを身に着けずに感覚で解いていたところだと仮定を置きました。
2次は誰かに見てもらわないといけない、でも、通学は時間もなかなか取れない。(なにしろ私は社畜の身。。。)
考えた末、LECの2次通信講座を受講することに決めました。
LECにした理由は、いくつかあるのですが、実は消極的な理由からです。同じ会社の知り合いに2019年度に合格した方がいて、その方に予備校の感触を聞いたのですが、TACは解法が少し独特と聞いたこと、AAC、MMCはよさそうだったのですが、30万円程度と高額で費用対効果が判断できなかったこと(ここは人それぞれだと思いますので、あくまでも私の意見として参考としてください。)から、LECにしました。社内の割引制度を活用できたのも、LECに決めた理由でした。
LECの教材の感想
LECについて、実際に答練もすべて提出し、問題文や講義も一通り見ました。感想として、
よかった点
- 解法がSWOT分析から、強みを活かし、弱みを補完する戦略立案をプロセスとして確立するという王道の解法であり、実務での経営分析等にも役立つ内容だった。
- 答練が豊富で良問が多く、また解説も丁寧なので数をこなすのに役立った。
- チューター制度での質問も丁寧に返してくれた。
改善してほしい点
- 採点が厳しい。明らかに題意に沿った回答をしている際にも関わらず点がもらえない場合があり、チューターに質問をしたところ、実試験では合格答案ですという解答があった。
- 採点、チューターへの質問の解答が約2〜3週間後であり、もう少し早くしてほしい。(WEBで見ましたが、AASは前週の解答を次の週に採点して返すとあり、この辺りは少し改善してほしいと思いました。)
- 通信教育の場合、他の受験生と関わる機会が皆無であり、孤独感を感じながらの学習となった。
といった、ところです。様々な問題に触れられたところはよかったと思います。
徐々に学習効果を実感
2年目の2次の勉強では、知識習得というよりも、事例1~4毎の、自分の解答プロセスの型を作り上げることに注力しました。
LECの採点が厳しいため、最後の最後まで全科目合格点という答練はなかったですが、徐々に、模範解答とのギャップが少なくなってきた印象はありました。
LECの採点で印象的だったのは、事例1で人事施策が出てきた際に、1年目は「幸の日も毛深い猫」のパターンで機械的に答案を作成していましたが、それでLECの答練を解答し、提出をしたところ、その設問は、0点という結果に。あくまでも題意に沿った内容にて人事施策に答えるべきとのコメントがあり、自分が如何に手法に頼った解法になっていたのかを気づかされました。
中小企業診断士として、基本的な経営診断のプロセスに則り、事例企業の現状を分析した後、与件の主人公の経営者に寄り添い、適切な分析、助言を行うことが必要です。2年目の2次試験の直前あたりで、その感覚になり、問題の見る目が変わったことを覚えています。
迎えた2度目の2次試験
迎えた2次当日(11月4日)。4事例に対して、真摯に向き合い解答を記載し、自分としては十分やり切った感がありました。業務も多忙を極めていたので、今回が合格であろうと不合格であろうと、中小企業診断士としての勉強は区切りをつけると決心しました。
いくつかの予備校で、再現答案を作成し送付することで予想得点を提示してもらえるサービスがありますが、これ以降で中小企業診断士の試験を受けるつもりがなかったので、私は再現答案だけ作り予備校には送付しませんでした。
ただ、いくつかの予備校の答案が出そろった際に、自分の答案と比較をしたところ、抑えるべき部分はほぼ抑えて解答ができており、ずれた解答がなかったため、一縷の期待を持ち、合格発表当日を迎えました。
2度目の挑戦でリベンジを果たす!
合格発表日の1月12日も社畜の私はその日も仕事で打合せ後、オフィスで一人合格結果を確認し、自分の受験番号を見つけた時に、小さくガッツポーズをしたのを覚えています。
結果は、事例1:75、事例2:50、事例3:57、事例4:75の合計:257点でした。正直、事例1は終了3分前に、誤記が見つかり、大慌てで解答を修正したため、あまり自信がなく、事例2は会心の出来と思っていたのにも関わらず、合格点には至らずと、最後の最後までよくわからない結果ではありましたが、それが中小企業診断士2次試験の難しいところでもあります。
2次試験を振り返って…
1年目と2年目では、
①1年目に比べて、2年目は設問分を読んでから解答を書くまでのプロセスを固めきった
②機械的な答案はなく、与件の内容を汲み取った解答をするよう強く意識づけを行った
この2つが大きな違いだったと思います。
①と②は一見矛盾するのですが、実際の経営診断でも、基本に則り企業の状態を分析した後、経営者に寄り添い、経営者の立場に立って診断する、というプロセスをとると想定されるため、私が確立した解法プロセスとそんなにずれてはいないと感じており、実業務にも活かすことが出来ています。


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